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Wordのフィールドコードで分数や上下に文字をきれいに配置する方法

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文書の中に、分数のように上下に文字を配置したいことはありませんか?

行間やフォントサイズで無理に調整しても、なかなか思いどおりにいかないものです。

そんな時に使えるのが、[フィールドコード]です。

Wordでは、ページ番号ルビなどにフィールドコードが使用されていますが、文字の縦配置などにも活用できます。

この記事では、フィールドコードを使った以下の方法を紹介します。

  • 分数の式を入力する方法
  • 行と行の間に文字を入れる方法

フィールドの挿入は、ダイアログボックスを使う方法と、ショートカットキーで直接入力する方法を解説します。

フィールドコードを使った式と上下に配列した文字列

[フィールドコード]ダイアログボックスの表示

式を入力したい位置にカーソルを置きます。

[挿入]タブの[テキスト]グループにある[クイックパーツ]から[フィールド]をクリックします。

[挿入]タブの[テキスト]グループにある[クイックパーツ]-[フィールド]

ウィンドウ幅が広い場合は、以下のように[クイックパーツ]と表示されています。

ウィンドウ幅が広い場合の[クイックパーツ]-[フィールド]

[フィールド]ダイアログボックスが表示されます。

[フィールド]ダイアログボックス

フィールドコードで分数の式を作成

[フィールド]ダイアログボックスの[フィールドの選択]で[Eq]を選択します。

スクロールバーを少し下へドラッグすると、見つかります。

[フィールドプロパティの詳細]のテキストボックスに[EQ]と表示されます。

[フィールド]ダイアログボックスの[フィールドの選択]-[Eq]

[EQ]の後ろに以下を入力して[OK]ボタンをクリックします。

自動で[EQ]の後ろには半角スペースが入力されていますので、削除しないように気をつけて入力してください。

[\f(,)]は、分母、分子の順に入力します。

正答率=\f(正答数,総問題数)

フィールドコードを入力した[フィールド]ダイアログボックス

以下のようになります。フォントサイズは、[20]ptにしています。

フォントサイズは、選択して自由に変更できます。

フィールドコードを使って入力した文字の式

また、数字を入力して表示することもできます。

フィールドコードを使って数値で分数の式を入力

参考[数式入力コントロール]を使って、手描きで数式を入力することもできます。

数式を手書きで挿入するには[数式入力コントロール]を起動

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フィールドコードの意味

[EQ]の後ろには、半角スペースが挿入されていることを確認してください。記号と英字は必ず半角で入力します。

フィールドコードの意味は以下のようになります。

  • [Eq]は[数式を作成する]
  • [\f(,)]は[分数にする]

上下の行の文字をフィールドコードで入力

上の行と下の行に文字列を入力して、上下の行の中間に文字を入力する場合もフィールドコードを使用します。

同じく[挿入]タブの[テキスト]グループにある[クイックパーツ]から[フィールド]をクリックして、[フィールド]ダイアログボックスを表示します。

[フィールド]ダイアログボックスの[フィールドの選択]で[Eq]を選択します。

[EQ]の後ろに以下を入力して[OK]ボタンをクリックします。

[\a]の後ろは、上の文字列、下の文字列の順に入力します。

\a(地球,太陽)

フィールドコードを入力した[フィールド]ダイアログボックス

フィールドコードの意味

[EQ]の後ろには、半角スペースが挿入されていることを確認してください。記号と英字は必ず半角で入力します。

フィールドコードの意味は以下のようになります。

  • [Eq]は[数式を作成する]
  • [\a]は[文字や式を縦に並べる(配列)指定]

以下のようになります。フォントサイズは、[20]ptにしています。フォントサイズは、選択して自由に変更できます。

フィールドコードで入力した文字

このまま、文字を入力すると、上下の文字列の中央に文字が表示されます。

文字列を追加入力

参考[表示]タブから[グリッド線]をクリックして表示すると、中央に配置されているのが分かりやすくなります。

以下のフォントサイズは、既定の[10.5]のままにしています。

[表示]タブの[グリッド線]

フィールドコードの表示と非表示

フィールドコードを編集する必要がある場合は、ショートカットキーを使って、フィールドコードを表示します。

フィールドコードを表示したい箇所を選択して、[Shift]+[F9]を押します。

キーボード[Shift]+[F9]

フィールドコードが表示されますので、直接編集します。

フィールドコードの表示

フィールドコードを非表示にするには、再度、[Shift]+[F9]を押します。

フィールドの更新は、[F9]キーです。

キーボード[F9]キー

文書内のすべてのフィールドコードを表示する

文書内のすべてのフィールドコードを表示するには、[Alt]+[F9]キーを使用します。非表示の場合も同じです。

キーボード[Alt]+[F9]

すべてのフィールドコードが表示された文書

[Ctrl]+[F9]でフィールドコードのホルダーを挿入して入力

[フィールド]ダイアログボックスを表示しなくても、フィールドコードのホルダーを挿入して作成することもできます。

普通にキーボードから {} を入力してもフィールドコードにはなりません。必ず[Ctrl]+[F9]を使って挿入します。

キーボード[Ctrl]+[F9]

以下のようにフィールドコードのホルダーが挿入されます。このまま入力します。

フィールドコードのホルダー

[EQ]の後ろには、半角スペースを入力して、記号と英字は必ず半角で入力します。

フィールドコードのホルダーの中にフィールドコードを挿入

キーボードから[Shift]+[F9]を押すと、以下のようになります。

フィールドコードで表示した式

フィールドコードのショートカットキー

フィールド操作のショートカットキーをまとめておきます。

[Ctrl] + [F9] フィールドコードのホルダーを挿入 { }が挿入されます
[Alt] + [F9] 文書内のすべてのフィールドコードを表示/非表示
[Shift] + [F9] カーソルの位置のフィールドコードを表示/非表示
[F9] フィールドの更新
[Ctrl] + [F11] フィールドの更新をロック
[Ctrl] + [Shift] + [F11] フィールドのロックを解除
[Ctrl] + [Shift] + [F9] フィールドコードを削除して文字列表示

[Alt]+[F9]は、[Wordのオプション]ダイアログボックスの[詳細設定]タブにある[値の代わりにフィールドコードを表示する]と連動します。

[Wordのオプション]ダイアログボックスの[詳細設定]-[値の代わりにフィールドコードを表示する]

参考以下の記事でもフィールドコードを使った内容を解説しています。

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この記事の著者 / 浜本好子(Microsoft MVP/Office講師)

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