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専用アプリを使用しないでPDFファイルを分割・結合するには

投稿日:2024年9月6日 更新日:

複数ページのPDFファイルを分割して特定ページのみを保存したい場合は、Microsoft Edgeで開いて[Microsoft Print to PDF]や[PDFとして保存]を使用すると便利です。

また、複数のPDFファイルを結合するには、各ファイルをスクリーンショットして画像として保存し、その複数の画像を[Microsoft Print to PDF]で出力します。

Wordがあれば、各PDFファイルをWordで開いて保存し、Wordで編集したり結合したりして、再度、PDFファイルにすることもできます。

Microsoft Print to PDFの[印刷]

PDFファイルのページ分割

複数のPDFファイルのうち、1枚に署名して、その1枚のみを返送しなければならない場合があります。

PDFファイルは、Microsoft Edgeで開くことができますので、開いたら[印刷]設定からページを指定して出力することができます。

Microsoft Edgeの[印刷]の[プリンター]には、[Microsoft Print to PDF]と[PDFとして保存]の2つがありますが、どちらを選択しても出力できます。

PDFファイルをMicrosoft Edgeで開く

PDFファイルをMicrosoft Edgeで開きます。

既定になっているのであれば、ダブルクリックで表示できます。

もし、他のアプリが既定として紐づけされているのであれば、右クリックして[プログラムから開く]で[Microsoft Edge]を指定します。

(以下の画像は、Microsoft Edgeが既定になっています。)

ショートカットメニューの[プログラムから開く]-[Microsoft Edge]

手描き署名

Microsoft Edgeでは、[手書き]ボタンから色と太さを指定して、ペンで書きこむことができます。

以下の画像のMicrosoft Edgeのバージョンは、128.0.2739.63 です。

Microsoft Edgeの[ペン]

詳細は、以下の記事で解説しています。

PDFファイルにコメントを追加したりマーキングして保存する

Microsoft Edgeでは、PDFファイルを開いて、そのファイルにコメントを追加したり、マーカーでマーキングしたりすることができます。 ...

続きを見る

[印刷]設定

ツールバーの右側にある[印刷]をクリックします。

Microsoft Edgeの[印刷]

ショートカットキーは、[Ctrl]+[P]です。

キーボード[Ctrl]+[P]

[Microsoft Print to PDF]で出力

[プリンター]から[Microsoft Print to PDF]を選択して、[ページ]には分割して出力したいページ番号を入力します。

[印刷]ボタンをクリックします。

Microsoft Print to PDFの[印刷]

[印刷結果を名前を付けて保存]ダイアログボックスが表示されますので、[ファイル名]を付けて[保存]ボタンをクリックします。

[印刷結果を名前を付けて保存]ダイアログボックス

[PDFとして保存]で出力

Microsoft Edgeの[プリンター]の選択肢には、[PDFとして保存]というのもあります。

これを選択して出力してもかまいません。

印刷設定[プリンター]の中の[PDFとして保存]

[PDFとして保存]を選択すると、[名前を付けて保存]ダイアログボックスの[ファイル名]には自動的にファイル名が表示されます。

[名前を付けて保存]ダイアログボックス

また、右上にダウンロードのポップが表示されます。

[ファイルを開く]をクリックして保存したPDFファイルを表示することができます。

ダウンロードのポップ

複数のPDFファイルを結合

複数のPDFファイルを結合することもできます。

ただ、結合する場合は、分割するより少し手間がかかります。

結合したいページのスクリーンショットを撮って、その複数のスクリーンショットの画像を[Microsoft Print to PDF]で出力します。

スクリーンショットを撮る方法は、いろいろありますが、[Snipping Tool]が便利だと思います。

まず、スクリーンショットしたいPDFファイルを表示しておきます。

PDFファイルをスクリーンショットして画像として保存

先にSnipping Toolを起動してスクリーンショットを撮って画像を保存してもいいですし、スクリーンショットを撮った後にSnipping Toolを起動して画像を保存してもかまいません。

Snipping Toolを起動してスクリーンショットして画像を保存する方法

Snipping Toolを起動します。

タスクバーの検索ボックスに[sni]まで入力すると、[Snipping Tool]がヒットすると思います。

スタートの[Snipping Tool]

画面上部にSnipping Toolの設定ウィンドウが表示されます。

[カメラ]と[切り取りモード]の[四角形]を選択します。

Snipping Toolの設定ウィンドウ

[切り取りモード]をクリックして展開すると、[四角形]が選択されているのを確認できます。

[切り取りモード]の[四角形]

[新規]ボタンをクリックします。

Snipping Toolの設定ウィンドウの[新規]

表示していたPDFファイルの保存したいページ、または箇所をドラッグします。

PDFファイルをドラッグ

マウスから指を離すと、すぐにSnipping Toolが起動します。

右上の[名前を付けて保存]をクリックします。

Snipping Toolの[名前を付けて保存]

ショートカットキーは、[Ctrl]+[S]です。

キーボード[Ctrl]+[S]

[名前を付けて保存]ダイアログボックスが表示されますので、分かりやすいファイル名と場所を指定して保存します。

[名前を付けて保存]ダイアログボックスのファイル名

同じように別のPDFファイルも表示して、スクリーンショットして画像を保存します。

スクリーンショットを撮った後にSnipping Toolを起動して保存する方法

スクリーンショットを撮った後にSnipping Toolを起動して保存する方法もあります。

Windows 11では、キーボードから[PrintScreen]キーを押すと、

キーボード[PrintScreen]キー

Snipping Toolのコントロールバーが画面上部に表示されます。

Snipping Toolのコントロールバー

四角形モードを選択して、ドラッグすると、ウィンドウ右下の通知ウィンドウに[スクリーンショットをクリップボードにコピーしました]が表示されます。

その画像をクリックすると、Snipping Toolが起動します。

通知ウィンドウ[スクリーンショットをクリップボードにコピーしました]

スクリーンショットを撮ってSnippingを起動

参考画面右下の通知ウィンドウには、クリップボードに保存された画像が表示されていましたが、バージョンアップによりメッセージウィンドウが表示されるようになっています。

[マークアップと共有]をクリックすると、Snipping Toolが起動します。

スクリーンショットをクリップボードにコピーしました

自動保存はオフになっています。

画面右下の通知ウィンドウ

自動保存のオン/オフの設定については、以下で解説しています。

スクリーンショットを自動保存する

PNG画像を選択して[画像の印刷]を表示

保存した画像(PNGファイル)を選択します。そのまま右クリックします。

ショートカットメニューから[その他のオプションを確認]をクリックします。

この時、先頭ページにしたい画像で右クリックして操作すると、[画面の印刷]で先頭ページになります。

ショートカットメニューの[その他のオプションを確認]

そして、[印刷]をクリックします。

ショートカットメニューの[印刷]

参考[Shift]キーを押したまま右クリックすると、すぐに上記ショートカットメニューを表示できます。

従来の右クリックメニューを表示するには

ファイルの左上のチェックボックスは、[項目チェックボックス]です。

Windows 11の項目チェックボックス

[画像の印刷]で[Microsoft Print to PDF]を選択して出力

[画像の印刷]ダイアログボックスが表示されます。

[プリンター]から[Microsoft Print to PDF]を選択して、[フルページ写真]を選択して[印刷]をクリックします。

[画像の印刷]ダイアログボックスの[プリンター]-[Microsoft Print To PDF]

[印刷結果を名前を付けて保存]ダイアログボックスが表示されますので、ファイル名を付けて[保存]ボタンをクリックします。

[印刷結果を名前を付けて保存]ダイアログボックス

出力されたPDFファイルを開くと、横に寝た形になっていますが、[回転]ボタンをクリックすると、

Microsoft Edgeの[回転]ボタン

以下のようになり、正常表示になります。

正常表示になったPDFファイル

参考Microsoft Print to PDFは、写真などを印刷する時も便利です。

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WordでPDFファイルを開いて結合

PDFファイルは、Wordで開いて編集することができます。(Word2013以降)

なので、結合したいPDFファイルをそれぞれWordで開いて保存して、その後、1つのファイルを開いて、他のWord文書で保存したファイルをコピーして貼り付け、再度、PDFファイルに変換してもいいと思います。

すべてのPDFファイルがWordで正常に表示できるとは限りませんが、一度試してみてください。

Wordを起動して、[開く]ボタンをクリックします。

クイックアクセスツールバーの[開く]ボタン

[ファイルを開く]ダイアログボックスが表示されますので、目的のPDFファイルを選択して[開く]ボタンをクリックします。

[ファイルを開く]ダイアログボックス

以下のメッセージウィンドウが表示されますので、[OK]ボタンをクリックします。

PDFから編集可能なWord文書に変換します。この処理には、しばらく時間がかかる場合があります。変換すると、Word文書はテキストが編集しやすくなるように最適化されるため、元のPDFとまったく同じ表示にはならない場合があります。特にグラフィックが多く使われている場合に、そうなる可能性が高くなります。

メッセージウィンドウ

Wordで開いて文書を保存します。

キーボードから[F12]キーを押すと、[名前を付けて保存]ダイアログボックスが表示されます。

キーボード[F12]キー

分かりやすい名前を付けて保存します。

[名前を付けて保存]ダイアログボックス

他のPDFファイルも同じようにしてWord文書にします。

Word文書にしたら、後は自由に切り取ったり、貼り付けしたりして、まとめることができると思います。

また、Wordには[グループ文書]という機能もあります。

グループ文書とは、複数の文書をグループ化して1つの文書のように扱うことができる機能です。

アウトライン表示の[グループ文書]グループの[挿入]

グループ文書については、以下の記事で解説しています。

グループ文書とサブ文書は[アウトライン]表示モードで操作

グループ文書とは、複数の文書をグループ化して1つの文書のように扱うことができる機能です。 グループ化すると、検索や置換作業をまとめて行うこと ...

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また、Microsoft 365のExcelには、画像からデータを読み込む機能が追加されています。

Excelに画像からデータを読み込む機能が追加された

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